超大画面化における既存ディスプレイの課題

リアリティある等身大・実物大表示を行う為には、例えば人物の背の高さ以上(高さ2m以上)、自動車の全長以上(幅5m以上)の画面サイズが必要となります。
この様な画面サイズに対応するのは、対角100~300型クラスのディスプレイが必要になります。

 これまでに様々な方式の大画面ディスプレイが開発され,様々な用途に用いられています。映画館の投影機や会議室のプロジェクターなど,投射型と呼ばれる方式のディスプレイは,投影距離と周囲を薄暗くするという利用条件を満たせば,必要な大画面サイズを得ることが容易です。
一方,明るい室内や屋外では,駅や商業施設内でよく見かける多数の薄型テレビを並べ,大きな画面として画像を表示するマルチディスプレイ方式や,ビルの外壁などに設置されている発光ダイオードを1画素ずつ多数並べて大画面をつくるLEDアレイ方式が用いられています。

これらは,全体の重量や消費電力が個々の装置を並べるだけ増えてしまいますが,十分な表示の明るさ(輝度)を得ることができます。
さらには,身近となったプラズマテレビや液晶テレビでも,ガラス基板サイズを大きくすることで対角100インチクラス(約2.5m)の大画面の製品が開発されています。
前述のSF映画の中に出てくる大画面映像表示は,これら既存のディスプレイの延長線上で実現可能でしょうか。

それは技術的に追求してゆくと非常に困難なことが判ります。
既存のディスプレイの延長線上では元々のディスプレイ特長を生かせますが,重量,消費電力や製造装置の巨大化など本質的な制約が最後まで残るためです。

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次世代の超大画面ディスプレイには、前述のような既存ディスプレイの課題を根本から解決できる素質が求められています。
当社の技術者たちは、これまで次のような開発ポイントを踏まえて新方式のディスプレイ基本技術の開発を続けてきました。

≪開発ポイント≫

  • 画面サイズ  対角140インチクラス~300インチクラス
  • 自発光型   ピーク輝度が高く、ダイナミックでリアリティのある映像表現には必須
  • 作りやすさ  能動素子を持たない単純な電極マトリクス構造
  • 超軽量化に適した構造  本質的に軽量となるファイル型ディバイス構造
  • 低電力   大画面(大きな画素サイズ)ほど高発光効率となるデバイス

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