vol.29 篠田プラズマのオリンピック
2010/02/28 コラム by SHiPLA
バンクーバー冬季オリンピックの放送を毎日楽しみにして見ています。
オリンピックに参加する人は、人の前で自分の限界に挑戦できる人たちです。自分の能力の限界に挑戦する姿はとても美しいものです。誰しもだと思いますが、私もこのような人たちを見るのが大好きです。だから私はわくわくしながら毎日、50型のプラズマテレビで見ています。スケートの真央ちゃんのチャレンジする姿、カー娘のあの真剣なまなざし、ハーフパイプの蝶のような飛躍と回転への挑戦、ジャンプの葛西さん、葛西さんは100mのところで、突然風を受けて浮いたように感じたそうです。日ごろの努力が運も引き込んでいます。彼女、彼らは人もうらやむ才能をもち、誰にもできないことをやってのけます。
しかし、それでもまだまだ上を目指して企画して、できるまで努力して、世界中の人の前で極限に挑戦します。多くのリスクを省みずに挑戦します。
自分の目標を高く掲げ、わざわざ高くしたリスクを、練習に練習を重ねリスクを低くして成功するまでがんばります。4年に1度しかない機会のためにぎりぎりまで妥協することなくやっています。その努力の経過を我々は知っています。だからこそ、その姿に感動します。
ふと、その行動と、篠田プラズマの活動を重ねてみます。
私たちも彼女や彼らのように高い目標を掲げて、チャレンジしています。過去に開発した、3×1㎡や3×2㎡のフィルム型ディスプレイ“シプラ”は前人未到の、まさに我々のその時々の最高目標でした。「目標が高すぎる!限界だ!」と社員一人ひとりが思いつつも、しかし、最後はこれにチャレンジし成功してくれました。この目標がお客様に、より大きな満足をしていただくことだと信じて、目標を定め開発しました。
世界で初めてのシプラを見ていただきたい。そのために、ぎりぎりの高い目標を立てては発表し、または出荷してきました。ものつくりは水物でもあり、リスクもあります。当然できるはずの予定通りの性能を発揮できないこともありました。冷静な、厳しい、しかし当然の評価を頂き、力足らなさを感じたこともありました。
しかし、これらの経験は大事にしなければいけないと思っています。大事なのは失敗した時に、お客様に申し訳ないと考え、すぐに対応することだと思っています。失敗の原因を考えて、考え抜いて、二度と起こさないことを目指すのです。
オリンピックと違う点は、ここにあります。
オリンピックは無償の感動ですが、シプラは有償です。いただくお金の価値、それ以上の価値を付加し、お客様に喜んでいただけるようにしなければなりません。これが原点にあります。
先日、関西空港から3×4㎡のシプラを採用すると発表がありました。これは、この時期の篠田プラズマにとっては、オリンピックのようなものです。初めて挑戦する超大画面であるので、いくつかの不安があるのは事実です。しかし、不安を感じるのは、新しいことを成功させるための能力と責任感を持っていることを証明しています。世界で誰もやったことのないディスプレイを実現し、お客様に提供しようとしているのですから。
その不安を取り除く、最大限の努力をすることが必要です。
今は、考えられるリスクをリストアップして、ひとつずつ解決しています。そして全てのリスクを取り除く努力を日夜続けています。
5月の連休に、関西空港から海外に飛び立つ皆様に、世界初、世界最高の挑戦をお見せできるように、小さい会社ですが社員一同、力を合わせてがんばっています。
以上
「技術は愛」

